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8/03/2011

長岡大花火大会。

どうも、近藤です。
長岡で生まれ育ったことを、誇りに思います。

帰省して、我が故郷・長岡の花火を見た。
66年前の空襲で犠牲になった人々の鎮魂が原点で、
今では地震や水害からの復興の気持ちも込められている。
夜空に手向ける慰霊の献花。

さらに今年は、
東日本大震災があり、直前には集中豪雨にも見舞われた。
信濃川沿いの観覧席が浸水しながらも、「今年だからこそ」と、全力の復旧工事。
何とか、開催にこぎつけた大花火大会だった。
河川敷で見上げた、復興祈願花火『フェニックス』。
8月1日には、宮城県石巻市の花火大会でも打ち上げられたものだ。
スケールが大き過ぎて、写真には全景が収まりきらない。
開花幅はおよそ3km、実際はこの写真の2倍くらいある。

きらめく光の眩しさと、どーんどーーんと全身を震わす音。
歓声と拍手は、すぐにかき消されてしまうほどの迫力だ。
中越地震の復興応援歌、平原綾香さんのJupiterが会場に流れてくる。
私も空に向かって大声で唄ったら、胸がいっぱいになった。

左隣の妹は、涙が出た〜と言い、
右隣の兄は、両手で一瞬目を覆い、込み上げるものを拭ったように見えた。

今年の花火は、人それぞれの感慨が心に迫ったのではないか。
私は、大切な家族がそばにいることに感謝した。
決して当たり前ではないんだと。
目を凝らすと、大輪の花の上空で、
無数の星も夜空を彩っていることに気付いた。
数え切れないほど多くの人々が、瞬く星になったことを思う。
最後に、観客が一人一人携帯電話や懐中電灯を持って、
打ち上げ場にいる花火師さんへ、光のメッセージを送る。
みんなで「ありがとー!!」と力いっぱい腕を振った。
もうほんとに、いろんな、ありがとうだ。
遠くに見えるのは、花火師さんが応答してくれた赤い光。
また胸が熱くなった。

人は、その後の人生をも励ましてくれるような光景に、
一生のうち何度出合えるだろう。
2011年の長岡花火を、私はずっと忘れないと思う。