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9/21/2011

台風後の傘。

どうも、近藤です。
皆さん、台風大丈夫ですか?
今後も警戒しましょう。

台風15号が関東直撃。
暴風であおられた、激しい雨粒と格闘した交差点。
私の傘もひっくり返りそうになり、
思わず「恐ろしい!」 と言葉を発してしまったほど。
警戒していたものの、
最も雨風が強い時間と帰宅時間が重なってしまい、
交通機関はほぼ全線運転見合わせに・・・。
結局、3時間ほど駅のホームで立ち往生。
仕方が無いので、開き直ってずっと読書していた。

そして、ようやく雨が上がって、運転も再開したころ、
駅構内のとあるゴミ箱で、信じられない光景が。


数十本もの傘が、ゴミ箱に突き刺さっている。
中には壊れた傘もあったが、 まだまだ使える傘もあった。
あきらかに、
もう雨が止んで要らなくなったから。
家に持って帰って捨てるのが面倒だから。捨てちゃえ。
みんなここに捨ててるし。の連鎖である。
あまりにも衝撃的で、腹が立つというより、ほんとうに、
えっ!なんで!?信じられない・・・と某然としてしまった。
しかも、無造作に捨てられた沢山の傘を、駅員のおじいさんが、
ひとつひとつ丁寧にくるんとまとめて、かごに入れていた。
うーーーーーん。。。。
一旦通り過ぎたものの、思わず引き返した。

「お疲れ様です・・・。その傘、どうするんですか。」
「いや〜このあと捨てますよ〜。」
「大変ですよね、これ、全部ここに捨てていかれたら・・・。」
「台風のあとはね、だいたいこうなるんですよ〜。
せめて、たたんでくれてたらいいんだけどね。」

特に腹を立てるでもなく、淡々と片付けていくおじいさん。
最後には、
「お気をつけてお帰りくださいね。」
と笑顔まで見せてくれ、またせっせと傘の整理を続けていた。

きっと、同じ時間、多くの駅で、
こうして作業してくれている人がいるんだと思った。
そして、明日にはまた、何事もなかったかのように、
きれいなゴミ箱が並ぶのだ。
こんな風に不平不満を言わずに仕事をしてくれる人に、
無意識に甘えちゃいけないと思った。

小さく誓う。
傘が壊れたり、要らなくなったからって、
駅のゴミ箱にがさつにポイ捨てだけは、未来永劫絶対しないようにしよう。
壊れかけた傘を、ぐっと握りしめて帰った。