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10/12/2011

熱き車いすラガーマン。

どうも、近藤です。
昔、ドラマ「スクールウォーズ」が大好きでした。

いま、ラグビーワールドカップが盛り上がっているが、
同じラグビーでも、
ウィルチェアーラグビー』というスポーツをご存知だろうか。

車いすに乗って闘う、ラグビー。
手や足に重度の障がいを持つ人のために考えられ、
パラリンピック正式種目にもなっている国際スポーツだ。
先日、日本選手権出場をかけた試合が所沢で行われ、観戦して来た。


車いす競技の中で、唯一、車いす同士の衝突が許され、
その激しさから、アメリカでは「殺人ボール」 とも呼ばれるほど。


がつんがつん!!
車いすごと容赦なくぶつかり合う。
派手に転倒しまくるし、タイヤのパンクはしょっちゅうだ。
初めて観た時の衝撃は忘れられない。
男らしい熱さとスピード感があり、緻密に計算された戦術があり、
エンターテイメントとして、見応え満載のスポーツなのだ。


新潟県出身の高橋義信さん。
16年前に、プールの事故で頸椎を損傷。
首から下に麻痺が残るというハンディキャップに立ち向かい、
アテネ・北京パラリンピックに2大会連続で出場した日本代表選手だ。
以前、高橋さんに密着した30分のドキュメンタリーを制作したことがあり、
企画から取材、原稿、ナレーションまで全てに携わった番組で、
私のアナウンサー人生の中でも、特に思い入れの深い仕事だった。
久々の再会が嬉しくてたまらない。


そして、『新潟ブルドッグス』のみなさん♪
新潟唯一のウィルチェアーラグビーチーム。
取材の時からお世話になり、ドキュメンタリー放送後も、
練習におじゃまさせてもらったり、メンバーの結婚式に呼んでもらったりと、
お付き合いが続いている。
仲間の素晴らしさを感じられる空間が好きだ。
皆さん本当に楽しくて、ついつい長居してしまう。


そうそう、
新潟ブルドックスに所属する韓国人選手がテレビ取材を受けていた。
なんと!韓国の撮影クルー。
彼は韓国代表選手で、地元ではスーパースターらしい。。
その環境をうらやましく思った。
実は、日本代表チームは、現在世界ランク3位!
にも関わらず、この競技自体がほとんど知られていない。
日本でも、もっともっと知名度が上がって、
たくさんの人に観てもらいたい。と切に願う。
(ウィルチェアラグビーについて詳しい記事はMA SPORTSで。)

日本選手権は、12月に千葉で開催。
新潟ブルドッグスの出場は叶わなかったので、とても残念だけど・・・
また観に行こうと思う。
百聞は一見に如かず。興味のある方はぜひ!


一人の車いすラガーマンの生き様を通して、
様々なことを学ばせてもらっている。
やっぱり、出逢いに感謝、である。

最後に・・・
かつて取材中に、
私が強く感銘を受けた、高橋さんの言葉を。

『好きなことを見つけるのに、障がいのあるなしは関係ない。
受傷前より、受傷後の方が、生きている実感がある。』