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7/29/2015

第一期「絵本専門士」認定式へ

先日出席してきた、
第一期「絵本専門士」認定式。
国立青少年教育振興機構より、
無事に認定をいただくことができた。
常に修行の身であることに変わりはないけれど、
改めてうれしく思う。
受け取った絵本専門士バッヂは、
講師のお一人、
いせひでこさんのすてきなデザインだった。

昨年7月に始まった養成講座。
平日みっちり働きながら、
絵本の活動を続けながら、
事前事後の膨大な課題が次々と降ってきて・・・
なかなか厳しい道のりだった。
気づけば夜が明けていたことも、しばしば。。

素直に、よくがんばったなと、
今回ばかりは自分を褒めてあげたい。
理解し支えてくれた家族に感謝!

目を開かれるような多くの学びがあったこと。
様々な立場で絵本に関わる方々とのご縁ができたこと。
全国で37名、それぞれの道で共にがんばりたい、
大切な仲間と巡り合えたこと。
すべてが、何よりのごほうび。
「絵本は人生に3度」、「大人こそ、絵本を」。
そう伝え続けていらっしゃる、
ノンフィクション作家の柳田邦男さん。

絵本専門士委員会の委員でもあり、
認定式当日、
再びご講演をきくことができ、感激だった。

そして、懇親会の会場で、
柳田さんがおっしゃったことが忘れられない。

   「今日、あなたは空を見上げましたか?」

   「私たちが生きる社会の中で、絵本がどのような存在にあるのか、
    ときどき空を見上げることを忘れないで下さい。」

柔らかい口調で放たれた、
鮮烈な言葉だった。

その言葉の余韻が耳元を去らないうちに、
会場がどよめいたと思ったら・・・!
美しい二重の虹が現れたのだ。
私たちの学び舎となった、
国立オリンピックセンターに架かったよう。
みんなが窓越しに、空を見上げた。
急いで外に出て、目に焼きつけてきた。

私が常々考えていて、
最後のリポートにも書き記したこと。

「絵本と社会の”接点”を見つけ出し、絵本の新しい入口を創り出したい」

絵本の魅力を”大人”に向けて発信しているのは、
その先に”子ども”がいるから。

日々多忙な大人たちが、
絵本を通して、心をゆるませ、感性を潤す。
ふと自分の心を見つめ、
大切な気づきを得る瞬間をみてきた。

大人の笑顔が増えることで、
子どもの笑顔が増えてほしい。
絵本セラピーも、絵本ヨガも、
思いは一緒。

志をもって、しなやかに楽しもう。
励まされるような、夕暮れの光景だった。